こんにちは、理事長のマッチャカです。
前回の授業では、読む相手に合わせて文章をリライトする「ワンソース・マルチユース」を学びました。ターゲットとトンマナを指定するだけで、事務的なメモが相手に刺さる文章に変わる瞬間は、まさに魔法のようでしたね。
さて、いよいよ4年生の最終学期です。今回のテーマは、多くの大人が頭を抱える「プレゼン資料(スライド)作成」です。
会議やお客様への提案のためにPowerPointを開いたものの、真っ白なスライドを前に「何から書けばいいんだ……」と1時間以上フリーズしてしまった経験はありませんか?
今日は、AIを使ってスライドの「骨組み」を一瞬で完成させ、白紙のプレッシャーから完全に解放される方法を学びます。
授業の最後には、いよいよ第3のAIツールが登場するクラブ活動の案内もありますよ!それではまずナビ先生の外来語コーナーからどうぞ!
📖 今日の外来語コーナー(ナビちゃん担当)
知ってるワードは飛ばしてOKです!
こんにちは、ナビです! 今日はスライド作りでよく出てくる言葉を5つ、サクッとやっつけていきましょう!
スライドデッキ(Slide Deck) :「プレゼンテーション用のスライド資料全体」のことです! PowerPointやGoogleスライドで作る「あの資料」のことをビジネスの場ではスライドデッキと呼びます。「デッキ」はもともとトランプの「一組」という意味で、スライドが束になったものをイメージしてください!
アジェンダ(Agenda) :「議題・予定・話し合う内容のリスト」のことです! 会議や発表の冒頭に「今日はこの順番で話します」と示す一覧がアジェンダです。プレゼンの最初のスライドによく登場します。AIに「アジェンダスライドも入れて」と頼むだけで、自動的に構成してくれますよ!
アウトライン(Outline) :「文章やスライドの骨組み・構成案」のことです! 「スライドを作る前に、まずはアウトラインを作って」とAIに頼むのが今日の必殺技です。家を建てるときに設計図から始めるのと同じで、アウトラインがあるとスライドづくりが一気に楽になります!
ストーリーライン(Storyline) :「プレゼンや文章の話の流れ・筋道」のことです! 映画や小説の「あらすじ」と同じイメージです。プレゼンにもストーリーラインがあると、聞いている人が「次に何が来るか」を自然に追えるようになります。AIはこのストーリーラインを作るのがとても得意です!
ナラティブ(Narrative) :「語り・物語的な構成・伝え方」のことです! 単に情報を並べるのではなく、「なぜ→何が→どうなる」という物語の流れで伝えることがナラティブです。ナラティブのあるプレゼンは聞き手の心に刺さります。AIにナラティブを意識した構成を頼むと、説得力のある流れを作ってくれますよ!
この5つ、今日の授業でじわじわ出てきますよ!それではアイ先輩、よろしくお願いします!
① 知る:AIは「構成のプロフェッショナル」


アイ先生: 皆様、4年生3学期もよろしくお願いいたします。今学期の教科は国語です。理事長は、プレゼンのスライドを作るとき、一番時間がかかるのはどの作業ですか?
間違いなく「最初の1枚目」ですね。タイトルを入れてから、次にどんな順番で話せば相手に伝わるのか構成が思いつかなくて、文字を打っては消し、デザインをいじっては戻し……と、気づけば時間だけが過ぎています。
スライド作成において、多くの人が陥りがちな罠があります。「構成を考えること」と「デザインを作ること」を同時にやろうとしてしまう点です。これでは脳の処理能力を超えてしまいます。
言われてみれば、どんな順番で話すか決まっていないのに、文字の色や画像の配置を気にしていることがよくあります。
そこでAIの出番です。PowerPointを開く前に、まずはAIに「アウトライン(骨組み)を作って」と頼むのです。AIは論理的に情報を整理する「構成のプロフェッショナル」です。ストーリーラインの設計、つまり「何をどの順番で伝えるか」を作るのが非常に得意です。
構成さえできれば、あとは肉付けするだけですもんね。
そうです。スライドデッキづくりの作業を分解すると「①アウトラインを考える」「②各スライドの内容を書く」「③デザインを整える」の3段階になります。このうち①と②をAIに任せてしまえば、人間がやるのは③の仕上げだけになります。
一番時間がかかる①②をAIがやってくれるなら、作業時間が大幅に短縮されますね。しかも「白紙から始める」というプレッシャーもなくなる。
AIが出してくれた構成案を「たたき台」として、そこから修正していく作業に変わります。ゼロから考える苦労は完全に消滅しますよ。
💡 AIでスライドを作る3つのメリット
① 白紙恐怖症から解放される
アウトラインをAIが出してくれるので、ゼロから考える必要がなくなります。
② ストーリーラインが整う
AIは「なぜ→何が→どうなる」というナラティブの流れを自然に組み立ててくれます。
③ 抜け漏れが防げる
「このスライドが足りない」という構成上の穴を、AIが補ってくれることがあります。
② 考える:「誰に」「何を」「何枚で」伝えるかを指示する
AIにアウトラインを作ってもらうためのポイントはシンプルです。「誰に(ターゲット)」「何を(目的・テーマ)」「何枚のスライドで(分量)」伝えるかを明確にすることです。
4年生の2学期で学んだ「ターゲットとトンマナを指定する」と同じ発想ですね。
まさにその通りです。そしてスライド特有のルールとして「1枚のスライドにつき、メッセージは1つ」という条件をプロンプトに加えるとさらに精度が上がります。
それだけで、あの真っ白な画面の恐怖から逃れられるんですか?
はい。さらに「説得型」「報告型」「提案型」といったプレゼンの種類を伝えると、ナラティブの流れも変わってきます。
説得型なら「課題→解決策→効果→行動提案」という流れ、報告型なら「結論→経緯→詳細→今後の予定」という流れが基本です。
AIはその型を熟知していますので、種類を指定するだけで適切なストーリーラインを組んでくれます。
③ 使う:実際にスライド構成を作ってみよう
では実践です。チャッピー(ChatGPT)を開いて、新しいチャットを始めてください。今回は「新しい予約管理システムを社内スタッフに説明する」という設定で、5枚のスライド構成を作ってもらいましょう。
✏️ 実践プロンプト 社内向け説明会のスライドアウトラインを作る
以下のテーマで、プレゼン用スライドのアウトライン(構成案)を作成してください。
- テーマ:新しいオンライン予約システムの導入について
- ターゲット:社内の受付スタッフ(ITにはあまり詳しくない)
- スライドの枚数:5枚 ・種類:説得型(変化への不安を取り除き、前向きに受け入れてもらいたい)
【条件】 ・各スライドには「タイトル」と「話す内容の箇条書き」を記載してください ・1枚のスライドで伝えるメッセージは1つに絞ってください ・アジェンダスライドを2枚目に入れてください
※パソコンの方は改行に【Shift+Enter】をお忘れなく!
……送信しました。わっ、すごいスピードで構成が出てきました!
【AIの回答例】
スライド1:タイトル
タイトル:いよいよスタート!新しい予約システムのご案内
【内容】
・11月1日から新しい予約の仕組みが始まります
・お客様も、私たちスタッフもラクになるシステムです
スライド2:アジェンダ
タイトル:今日お話しすること
【内容】
・①なぜ変えるのか ②何が変わるのか ③私たちがやること
スライド3:導入の背景(なぜやるの?)
タイトル:電話対応の負担を減らし、もっと笑顔の接客を
【内容】
・現在の課題:夕方の忙しい時間に電話が集中してしまう
・解決策:ネットで24時間、お客様ご自身で予約できる仕組みへ
スライド4:スタッフへのお願い(何をすればいい?)
タイトル:私たちが明日からやること
【内容】
・ご来店のお客様に「ネット予約もできます」とご案内する
・操作方法は来週の体験会で一緒に練習しましょう
スライド5:まとめと質疑応答
・タイトル:みんなで協力して乗り切りましょう!
【内容】
・最初は慣れないかもしれませんが、全員でサポートし合います
・ご質問や不安なことがあれば、何でも聞いてください
これ、完璧じゃないですか!なぜ導入するのかという「背景」から入って、最後にスタッフが「明日から何をすればいいか」まで、ものすごく自然なストーリーラインになっています。
「説得型」と指定したことで、変化への不安を取り除く流れを自動的に組んでくれています。あとはこのテキストをコピーして、PowerPointの各スライドに貼り付けるだけです。
感動です……!これなら、もうPowerPointを開いてからフリーズすることはありません。
構成案に対してさらにこんな追加指示も出せます。
- 「スライド3をもう少し具体的な数字を入れて補強してください」
- 「説得型ではなく報告型に変えてください」
- 「スライドを5枚から8枚に増やしてください」
一発で完璧を求めなくていいんですね。対話しながら仕上げていける。
それがAIとの正しい付き合い方です。
💡 今日のまとめ
- プレゼン資料作りで「構成」と「デザイン」を同時にやるのはNG
- AIに「アウトライン(骨組み)」を先に作らせるのが最短ルート
- 「誰に・何を・何枚で・どんな種類か」をプロンプトで明確にする
- AIが出したアウトラインをPowerPointに貼り付ければ、あとは肉付けするだけ
- 追加指示で何度でも調整できる
🎁 本日のお土産プロンプト
太字の部分を自分の状況に書き換えて使ってください。
✏️ お土産① スライドのアウトラインを一発作成
以下のテーマで、プレゼン用スライドのアウトライン(構成案)を作成してください。
・テーマ:(例:新商品の販売戦略について
・来期のチーム目標・防災ルールの変更点)
・ターゲット:(例:決裁権を持つ役員
・部署のメンバー・町内のご年配の方々)
・スライドの枚数:(例:5枚・10枚)
・種類:(例:説得型・報告型・提案型)
【条件】
・各スライドには「タイトル」と「話す内容の箇条書き」を記載してください
・1枚のスライドで伝えるメッセージは1つに絞ってください
・アジェンダスライドを2枚目に入れてください
※パソコンの方は改行に【Shift+Enter】をお忘れなく!
✏️ お土産② 各スライドの内容を肉付けする
上記の構成案をベースに、以下のスライドの内容を詳しく作ってください。
【対象スライド】(例:③課題の整理)
【条件】
・箇条書き(例:3点以内)でまとめてください
・(例:ITが苦手なスタッフにも伝わる、やさしい言葉で)
・数字や具体的なエピソードがあると説得力が増す、とAIが判断した場合は追加してください
✏️ お土産③ 既存の資料からスライド構成を逆算する
以下の文章・資料をもとに、プレゼン用スライドデッキの構成案を作ってください。
【条件】
・聞き手:(例:取引先の担当者)
・時間:(例:20分)
・特に強調したいポイント:(例:コスト削減効果と導入の手軽さ)
【元の資料】 (ここに文章・メモ・報告書などを貼り付ける)
📣 次回予告
学校行事:写生大会第1回「画像を『読む』〜AIに写真を見せて聞く〜」
4年生までの授業、本当にお疲れさまでした!文章を要約し、アイデアを広げ、表を作り、相手に合わせて書き換え、スライドの骨格まで作れるようになりました。次回は教室を飛び出して「写生大会」です。いよいよテキスト(文字)だけでなく「画像」をAIに認識させる魔法をお伝えします。「この写真に写っているものは何?」「この手書きのメモを文字起こしして」——そんな驚きの使い方が登場しますよ!
写真や画像をAIが見ることができるんですか!?次回はすごくワクワクします!
画像認識の技術は、皆さんの日常をさらに劇的に変えてくれますよ。お楽しみに。
キーンコーンカーンコーン🔔
ここからは、特定のAIツールをもっと深く使いこなしたい方のための自由参加の「クラブ活動」です!


コーチ先生: ちわっす!クラブ活動顧問のコーチっす!皆さん、ついに第3の最強助っ人AIの登場っす!その名もGoogleの「Gemini(ジェミニ)」っす!
Geminiクラブ!ChatGPT、Claudeに続いて3つ目ですね。Geminiの特徴は何なんですか?



Geminiの最大の必殺技は「Googleのアプリと直接つながる」ことっす!
皆さんが普段使っているGmail・Googleドライブ・Googleカレンダーの中身を直接読み込んで、検索したり要約したりできるんですよね。



そうなんす!「昨日〇〇さんから来たメールの内容をまとめて!」って言えば、一瞬で探してきてくれるっす!第1回は、この超便利な「Google連携機能」の設定から一緒にやっていきましょう!
Geminiクラブ 第1回|Google連携(Gmail・カレンダー・ドライブ)



