こんにちは、理事長のマッチャカです。
前回の授業では、バラバラな情報をAIに丸投げして整理・比較する方法を学びました。「結局どうなったんだっけ?」と全部見返していた時間が、一気に短縮できた方も多いのではないでしょうか。
今回はその次のステップです。情報が整理できたら、次は「そこから何をするか」を考えなければなりません。企画を立てる、提案書を作る、新しい取り組みを考える——そのすべての出発点が「アイデアを出す」という作業です。
ところが、これが意外と難しい。「アイデアを出してください」と言われても白紙の前で固まってしまう。会議室で「何かありませんか?」と聞かれても沈黙が続く。一人でパソコンの画面を見つめながら、ウンウン唸って時間を溶かしてしまった経験は誰にでもあるはずです。
今日は、その「アイデアが出ない」という状況をAIで打破する方法をお伝えします。
それではまずナビちゃんの外来語コーナーからどうぞ!
📖 今日の外来語コーナー(ナビちゃん担当)
知ってるワードは飛ばしてOKです!
こんにちは、ナビです! 今日は4つです。サクッとやっつけていきましょう!
ブレインストーミング(Brainstorming) :「批判なしにアイデアをどんどん出し合う発想法」のことです! 「ブレスト」と略されることも多いです。「良い・悪い」を判断せずにとにかく量を出すのがポイント。AIはこのブレストの相手として最高です。疲れないし、気を遣わなくていいし、どんな突飛なアイデアにも付き合ってくれます。
ロールプレイ(Role Play) :「特定の役割を演じながら会話・思考する手法」のことです! AIに「あなたは辛口の編集者です」「あなたは50代の主婦です」のように役割を与えると、その立場からアイデアや意見を出してくれます。第2話で学んだペルソナ設定の応用です。
キュレーション(Curation) :「大量の情報やアイデアの中から、価値あるものを選び出して整理すること」です! AIがブレストで大量のアイデアを出した後、「その中から特に使えそうなものを3つに絞って」と頼む作業がキュレーションです。出す→絞るの両方をAIに任せられます。
インサイト(Insight):「表面には見えていない、本質的な気づき・発見」のことです! 「なるほど、そういうことか!」という瞬間がインサイトです。AIとのブレストを通じて、自分一人では気づかなかった視点が出てくることがあります。それがAIを壁打ち相手にする最大の価値です。
この4つ、今日の授業でじわじわ出てきますよ!それではアイ先生、よろしくお願いします!
① 知る:AIは「怒らない・疲れない・否定しない」最強の会議相手


アイ先生: 皆様、3年生2学期もよろしくお願いいたします。 今学期も教科は国語です。今日は「整理する」からさらに一歩進んで、「発想を広げる」という作業をAIで実践します。 理事長は、誰かと一緒にアイデア出し(ブレスト)の会議をしたことはありますか?
はい、よくやります。でも、みんな忙しいから集まる時間が取れなかったり、せっかく集まっても「それは予算的に厳しいよ」とすぐに否定されて、空気が重くなったりすることが多くて……。
人間の会議ではよくあることですね。ブレストの本来のルールは「質より量」で「他人のアイデアを絶対に否定しない」ことなのですが、人間同士だとどうしても気を遣ってしまいます。 ここで、AIをブレスト相手にする最大のメリットをお伝えしましょう。
💡 AIをブレスト相手にする3つのメリット
① 怒らない
どんなに突飛な思いつきを言っても否定せず、「それは面白そうですね!」と肯定して広げてくれます。
② 疲れない
「もう10個出して」「違う切り口でさらに20個」と何度頼んでも、嫌な顔一つせず瞬時に出してくれます。
③ 否定しない
世界中のあらゆる分野の知識を掛け合わせてアイデアを出してくれます。自分の経験の範囲を軽々と超えてきます。
「疲れない、怒らない、否定しない」……しかも物知り。たしかに、これ以上ない最強の会議相手ですね!
② 考える:平凡なアイデアから抜け出す「壁打ちのコツ」
ただし、AIに「〇〇のアイデアを出して」とだけ頼むと、どこかで聞いたような無難で平凡なアイデアばかりが返ってきがちです。
あ、それは経験があります。「社内イベントの企画を出して」と聞いたら、「ボウリング大会」「ビンゴ大会」「バーベキュー」みたいな当たり前の答えしか返ってこなくて、ガッカリしました。
AIは「一番確率が高くて自然な答え=みんながよくやっていること」を出す性質があるからです。平凡なアイデアの壁を突破して面白い発想を引き出すには、プロンプトに「制約」や「極端な条件」を足してあげるのがコツです。
📋 アイデアを尖らせる「条件追加」の魔法
- 「予算がゼロだとしたらどうする?」
- 「小学生の子供が夢中になるとしたら?」
- 「誰も思いつかないような突飛なアイデアに絞って」
- 「最新のITを無理やり組み合わせたとしたら?」
一度アイデアを出してもらった後、出てきた答えに対して「この中で予算ゼロでもできるものを考えて」「もっとバカバカしいアイデアはない?」と会話のキャッチボールを続けていく。これが壁打ちの醍醐味です。
一発で完璧な正解を出させようとするんじゃなくて、会話しながらアイデアを一緒に練り上げていくんですね。
そうです。そしてもう一つ有効な方法が、ロールプレイを組み合わせることです。「あなたは辛口の編集者です」「あなたはターゲット顧客の50代主婦です」のように役割を与えると、自分一人では持てない視点が一気に手に入ります。第2話で学んだペルソナ設定の応用です。
同じ企画案でも、見る人の立場が変わると全然違う意見が出てきそうですね。
その「自分では気づかなかった視点」こそがインサイトです。AIとのブレストで一番価値ある瞬間です。
③ 使う:実際にアイデアを出してみよう
では実践です。チャッピー(ChatGPT)を開いて、新しいチャットを始めてください。
✏️ 実践プロンプト① アイデアを量で出す
町内会の秋祭りが毎年同じ内容で、参加者が減ってマンネリ化しています。 予算はほとんどありません。 子供からお年寄りまでワクワクするような、少し変わった企画のアイデアを10個出してください。 できるだけ突飛でユニークなものを含めてください。
※パソコンの方は改行に【Shift+Enter】をお忘れなく!
……送信しました。おぉっ、「町内対抗・本気のスマホ写真コンテスト」「おじいちゃんおばあちゃんの昔の遊び vs 子供たちの最新ゲーム 異種格闘技戦」「町内の空きスペースを使ったリアル謎解きゲーム」とか、面白そうなのが一瞬で10個出てきました!
いいですね。では、ここからが壁打ちの醍醐味です。出てきたアイデアの中で少しでも気になったものを選んで、さらに深掘りしてみましょう。
✏️ 実践プロンプト② 壁打ちで深掘りする
(気になったアイデアの番号)が面白そうです。 これを実際に開催するとしたら、どのように進めればいいですか? 準備するべきことや、盛り上げるための工夫を箇条書きで教えてください。
※パソコンの方は改行に【Shift+Enter】をお忘れなく!
✏️ 実践プロンプト③ ロールプレイで視点を変える
あなたは〇〇(役割)です。 先ほどの企画案に対して、その立場からの意見・改善案・懸念点を出してください。
(役割の例:辛口の編集者 / ターゲット顧客 / 予算を管理する経理担当 / 競合他社の担当者)
※パソコンの方は改行に【Shift+Enter】をお忘れなく!
「異種格闘技戦」を選んで深掘りしたら、「実況や解説をつける」「勝者には町内限定の肩書きを授与する」など、具体的な運営のアイデアまでどんどん膨らんできました!一人で考えていたら絶対に思いつきませんでしたよ。
これこそがAIとのブレストです。アイデアが足りなければ「違う切り口でさらに20個出して」と指示すれば無限に出てきます。そしてある程度出揃ったら「この中から特に実現しやすいものを3つに絞って、理由も添えて」と頼む——これがキュレーションです。
アイデア出しって苦しいものでしたけど、AIと一緒だとワクワクして楽しいですね!
💡 今日のまとめ
- AIは「怒らない・疲れない・否定しない」最強の壁打ち相手
- 「制約」や「極端な条件」を加えると平凡を突破できる
- 量を出す→絞る(キュレーション)の順番を守る
- ロールプレイで複数の視点からインサイトを引き出せる
- 作業ごとに新しいチャットを開くのが基本
📝 コラム:最後に「選ぶ」のは人間の仕事
AIは10秒で100個のアイデアを出してくれます。しかし、その中から「今の自分たちのチームに合っているもの」や「一番実現したいと心から思えるもの」を選んで決断することは、AIにはできません。
AIはあくまで「選択肢を広げる」ためのツール。広げた風呂敷の中から光る原石を見つけ出し、実行に移すのは、私たち人間の大切な役割です。
🎁 本日のお土産プロンプト
太字の部分を自分の状況に書き換えて使ってください。
✏️ お土産① キャッチコピーのアイデア出し
以下の商品の魅力を伝えるキャッチコピーのアイデアを30個出してください。 ・商品:(例:地元で採れた無農薬のトマト) ・ターゲット:(例:健康意識が高い40〜50代) ・条件:平凡な言葉を避け、思わずハッとするような表現を含めること
※パソコンの方は改行に【Shift+Enter】をお忘れなく!
✏️ お土産② 新サービス・新企画のアイデア出し
私は〇〇(自分の立場・職業)です。 △△(現在の課題・状況)で困っています。 従来の枠にとらわれない、新しいアイデアを10個出してください。 「えっ、そんな方法があるの?」と驚かれるような突飛なアイデアを歓迎します。
※パソコンの方は改行に【Shift+Enter】をお忘れなく!
✏️ お土産③ ロールプレイで企画を磨く
あなたは〇〇(役割)です。 △△(企画・アイデアの内容)に対して、その立場からの意見・改善案・懸念点を出してください。
(役割の例:辛口の編集者 / ターゲット顧客 / 予算を管理する上司 / 競合他社の担当者)
※パソコンの方は改行に【Shift+Enter】をお忘れなく!
📣 次回予告
3年生3学期:言葉の壁を越える〜意訳と翻訳〜
英語のメールが届いた、外国語のサイトを読みたい、海外の取引先に返信しなければならない——そんな場面でAIを使えば、単なる直訳ではなく「伝わる翻訳」が一瞬で手に入ります。「整理する」「発想を広げる」ときたら、次はいよいよ「言葉の壁を越える」です。
外国語のニュースや資料を読むのが苦手だったので、これは助かります!
世界中の情報が一瞬で手に入るようになりますよ。お楽しみに。
キーンコーンカーンコーン。



