こんにちは、理事長のマッチャカです。
皆様、2年生への進級おめでとうございます!
1年生の授業で、AIの仕組みや「話し方のコツ」はもうバッチリ身についているはずです。ここからは、いよいよ「AIに自分の仕事を任せて、ラクをする」ための実践編に入ります。
2年生最初のテーマは「長い文章を読む」というストレスからの解放です。文字がびっしり詰まった会議の議事録、お役所からのお知らせ、長すぎる業務メール……見るだけでため息が出ますよね。
今日からは、そんな長文はあなたが読む必要はありません。AIに「要約」という魔法をかけてもらいましょう!
それでは、まずナビ先生の外来語コーナーからどうぞ!
📖 今日の外来語コーナー(ナビちゃん担当)
知ってるワードは飛ばしてOKです!
こんにちは、ナビです! 2年生からはAIを「仕事の道具」として使うための言葉が増えてきますよ。今日の7つをサクッとやっつけておきましょう!
コピペ(Copy & Paste) :「文章をコピー(写す)して、ペースト(貼り付ける)すること」です! スマホなら文字を長押し、パソコンなら「Ctrl+C」でコピーして「Ctrl+V」で貼り付け。AIに長文を渡すときの必須スキルです!
サマリー(Summary) :「要約・まとめ」のことです! 「この会議のサマリーを作って」と言えば、「要点を短くまとめて」という意味になります。
インプット(Input): 「AIに入力する情報・素材」のことです! あなたがAIに渡す文章やデータのことです。長い文章を要約させるとき、その「長い文章」がインプットです。
アウトプット(Output): 「AIが出力した結果・成果物」のことです! あなたがプロンプトを入力すると、AIが答えを返してくれますよね。その返ってきた答えがアウトプットです。
ドラフト(Draft) :「下書き・たたき台」のことです! AIに最初から100点の完成品を求めず、「まずはドラフトを作って」とお願いすると、仕事が劇的に速くなります。次回の授業で大活躍する言葉です!
トークン(Token) :「AIが文章を処理する単位」のことです! AIは文章をそのまま読むのではなく、単語や文字のかたまりに分解して処理しています。その最小単位がトークンです。日本語1文字がおよそ1〜2トークン。AIに渡せる文章の長さには上限があり、それが「トークン数」で決まります。
プロンプトエンジニアリング(Prompt Engineering): 「AIへの指示を工夫して、最良の答えを引き出す技術」のことです! 難しそうな言葉ですが、要するに「どう頼めばいいかを考える力」です。今日の授業でじわじわ身についていきますよ!
この7つ、今日の授業でじわじわ出てきますよ! それではアイ先輩、よろしくお願いします!
① 知る:AIは「超・速読の達人」


アイ先生: 皆様、進級おめでとうございます。 今学期の教科は 国語です。AIという道具を使って、言葉や文章をスマートに料理する授業になります。
先生、国語の授業ということは、AIに文章を書かせるんですか?
文章を「書く」のも得意ですが、今回AIに任せるのは「読む」という仕事です。AIは、人間なら読むのに30分かかるような膨大な文章を、たった数秒で読み込み、内容を完璧に理解する「超・速読の達人」なのです。
💡 AIに「長文」を読ませる3つのメリット
- 圧倒的な時短になる:数千文字の文章も、一瞬で内容を把握してくれます
- 感情に流されない:クレームのメールなど、読むと気が重くなる文章も「事実だけ」を冷静に抜き出してくれます
- 必要な情報だけを探せる:「この長い説明書の中から、退会方法の部分だけ教えて」といった探し物も大得意です
② 考える:上手な要約の頼み方


アイ先生: ただし、ただ長文を貼り付けて「要約して」とお願いするだけでは、まだ三流の使い方です。あなたにとって一番使いやすいアウトプットを出してもらうためには、1年生で学んだコンテキスト(条件)を少しだけ添えてあげるのがコツです。
要約の質を上げる「3つの条件」
AIに要約を頼むときは、以下の3つのうちどれか1つでも添えると、アウトプットが劇的にわかりやすくなります。
🗂️ 要約の質を上げる「3つの条件」
- 条件1:文字数や形式を指定する (例)「以下の文章を、3つの箇条書きで要約して」 (例)「忙しいので、200文字以内でまとめて」
- 条件2:「誰に向けて」かを指定する (例)「以下のニュースを、小学生にもわかる言葉で要約して」
- 条件3:「何を知りたいか」を指定する (例)「以下の議事録から、私が明日やるべきことだけを抜き出して」
「私が明日やるべきことだけ教えて」って、めちゃくちゃ実用的ですね。長い議事録を全部読む必要がなくなる!
それがプロンプトエンジニアリングの核心です。「何を出してほしいか」を具体的に伝えるほど、アウトプットの質が上がります。
要約の「深さ」を使い分ける
目的によって最適な要約の形は変わります。
1段階目:超短縮(ひとことまとめ) 何についての文章かを一言で把握したいとき。
→「この文章を一文でまとめてください」
2段階目:要点抽出(箇条書き) 会議や打ち合わせの前に全体像を掴みたいとき。
→「重要なポイントを箇条書きで5つ教えてください」
3段階目:構造化要約(目的別に整理) 契約書や仕様書など、細かく確認が必要なとき。
→「決定事項・アクション・未解決の課題の3点に分けてまとめてください」
ニュース記事なら1段階目、議事録なら2段階目、契約書なら3段階目という感じですね。
そうです。ひとつ大切な注意点もお伝えしておきましょう。AIに渡せる文章の長さにはトークンの上限があります。非常に長い文書の場合は章ごとに分けて渡すか、有料版を使う必要が出てくることがあります。日常的なニュース記事・メール・議事録程度であれば、無料版で十分です。
③ 使う:実際に一瞬で「料理」させてみよう
それでは実際に試してみましょう。チャッピー(ChatGPT)を開いて、以下のプロンプトと長文をそのままコピペして送信してみてください。
✏️ 基本体験プロンプト
以下の【長文】を読んで、忙しい上司に報告するために「3つの箇条書き」で要点をサマリー(要約)してください。
【長文】 お疲れ様です。営業部の田中です。 本日、株式会社A社の鈴木部長と商談を行いました。先方は当社の新サービスに非常に強い関心を持たれており、特にセキュリティ面の高さについてお褒めの言葉をいただきました。 ただ、現在の予算枠では今すぐの導入は難しいとのことで、来期の予算が確定する来月15日以降に再度提案してほしいとのことでした。 つきましては、来月10日までに、A社向けの特別割引プランを含んだ新しい見積書を作成し、私宛に送っていただけないでしょうか。よろしくお願いいたします。
送信した瞬間……出ました!
1. A社は新サービスに強い関心あり(特にセキュリティ面)
2. 今期は予算NGのため、来月15日以降に再提案が必要
3. 来月10日までに特別割引プラン込みの見積書を作成し田中に送付すること
……凄すぎる。これなら一瞬で状況がわかります!
今回は短い文章で実験しましたが、これが10倍の長さの文章だったとしても、AIは同じスピードでこの3行を作ってくれます。
実験してみましょう
次に、ビジネスでよく使う「議事録の要約」を体験してもらいます。今度は要約させたい文章を自分で用意してみてください。
🔬 実験プロンプト
以下は会議の議事録です。次の3点を整理してください。
①決定事項、②次回までのアクション、③未解決の課題
(ここに議事録をペーストする)
実際の議事録を貼り付けてみたら……「決定事項」「アクション」「課題」に分けて整理されました。これは仕事で毎日使えますね。議事録を読むのに20分かかっていたのが、1分で終わる感覚です。
構造を指定するのがプロンプトエンジニアリングの醍醐味です。「何を出してほしいか」を具体的に伝えるほど、アウトプットの質が上がります。
🎁 本日のお土産プロンプト
「読むのが面倒だな……」と思ったら、とりあえずAIに投げてみましょう。太字の部分を書き換えて、要約させたい文章と一緒にコピペして使ってください。
✏️ お土産① 議事録から「やるべきこと」を抜く
以下の会議の議事録を読んで、私(〇〇担当)が明日からアクションすべきタスクだけを箇条書きで抜き出してください。
(ここに議事録をペーストする)
✏️ お土産② 難解なニュースをかみ砕く
以下のニュース記事が難しくてよくわかりません。専門用語を使わずに、中学生でも理解できるような例え話を使って、300文字程度で要約してください。
(ここにニュース記事をペーストする)
✏️ お土産③ クレームメールを冷静に処理する
以下のメールはお客様からのクレームです。感情的な言葉が含まれていて読むのがつらいです。感情的な部分をすべて排除し、「お客様が怒っている原因(事実)」と「私たちが対応すべき要求」の2点だけを冷静にまとめてください。
(ここにクレームメールをペーストする)
お土産③のように、人間の代わりに「感情労働」を引き受けてもらうのも、AIの素晴らしい使い方のひとつです。コピペするだけで、読む時間も心のダメージも、まとめてゼロにしてしまいましょう。
📣 次回予告
2年生2学期:感情労働をAIに任せる〜ビジネス文章の作成〜
要約の魔法、いかがでしたか?「読む」ストレスから解放されたら、次は「書く」ストレスです。
「角が立たないように催促のメールを書きたい」「謝罪のメールを書かなきゃいけないけど、気が重い……」——仕事で一番疲れるのは、こういった気を使う文章を書く時間ですよね。
次回も国語の授業。あなたが心をすり減らして文章を考える時間をゼロにする、AIによるビジネス文章作成の実践テクニックをお伝えします。
お土産③のクレーム処理で少し触れましたが、AIがメンタルも守ってくれるんですね!次回の授業もすごく楽しみです!
キーンコーンカーンコーン。



